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2006年07月20日

こんな倒産辛かった 2

債務過多の会社が最終的に金利の高い商工ローン系の借り入れに手を出し、結局倒産・夜逃げになるというのはよくあるパターンで、私も信用金庫時代何度となく見てきました。その中で返す返すも残念だった事例を紹介します。

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先日、ある商工ローン系金融サービス会社の担当者と会い、今後お互いの業務でいろいろ紹介できあえばということで業務委託契約を締結しました。

弊社が提供するのは融資先の紹介の案件がほとんどになります。

当然商工ローン系ですので金利は金融機関の倍以上、十数パーセントからの取り扱いです。

商工ローン系なので安易に勧めるつもりはありませんし、担当者も返済原資が確実にある短期での借り入れのケースでいいので紹介してくださいということでした。

実際そういったケースは時折あり、弊社の場合金融機関から借り入れを起こしにくい新設法人からの相談で対応するケースがあります。

新設法人ですと通常、信用保証協会の保証付の創業支援融資か借り入れ金額と同額の自己資金がある場合の国民生活金融公庫以外ですと中々借り入れを起こすのは困難です。

上記の場合で返済原資があることを確認、この手の借り入れでもきちんと利益が出る場合に対応しています。

それ以外の場合、つまり銀行や信用金庫からはもう借り入れができない中での商工ローン系での借り入れは多くのケースが倒産街道まっしぐらです。

私が信用金庫で担当していたお客様であった事例ですが、すでに債務過多で本部からも破綻懸念先として要注意登録を受けている先がありました。

手形の割引も手形発行先の企業内容に懸念があるので制約を受けており、信用保証協会を使った借り入れ(万が一その会社が倒産しても保証協会が代わりに金融機関に返済してくれるので金融機関のリスクはゼロ)も限度ということで調達ができませんでした。

そうなると採りうる手段はリスケとなります。

リスケとはリスケジュールの略で、金融機関にしばらくの間、返済を減額・繰り延べしてもらって資金繰りをつなぐ方法です。

そこでお客様と実際に毎月の返済額がいくらなら可能なのか毎月の生活費から公共料金代から算出、また当時の年金の特例(女性の場合一定の要件のもとで50歳代でも年金を受け取ることができるもの)も利用し奥様の給料を大幅減額、ギリギリの線ですが借り入れをしないで会社が生き延びる支出額を算出して既存の借り入れの減額申請をしました。

本来ですとそんなことをせずに倒産させてしまうのが通常なのですが、この会社には多くの新規取引先の開拓に過去貢献していただいていた関係(信用金庫時代の新規開拓を振り返り 2をご参照ください)で何とかしのいでもらい、立ち直ってもらいたいために減額申請をしました。

支店長も当初は猛反対しましたが、最終的に「お前が転勤したらこの会社をつぶすからね」の一言で何とかこの減額申請は決裁されました。

その後この会社は借り入れを起こさずに何とか頑張ってきました。

そして私は転勤さらに転職し、半年ほどしてこのお客様に挨拶に行きました。

まだつぶされてはいませんでしたが、今まで融資関係は奥様任せだった社長から言われました。

「お前が余計なことをしたせいで信用金庫からは何も借り入れができなくなったからしょうがなくて商工ローンから借りたよ」

減額申請のためのあのときの話し合いはなんだったのかとやりきれない気持ちになりました。

その後数ヶ月もたたないうちにこの会社は倒産しました。支店長の言うとおりになってしまいました。

もちろんこの会社が商工ローンから借り入れをしなかったとしても倒産は免れなかったと思いますが、傷口は浅かったでしょう。

当時、貸す側は保全が図れる(不動産担保や預金の合計から融資の合計を引けばまだプラスの状態)からといって財務内容をよく考えずに貸し続けて結局不動産価値の下落で、惨めな倒産に至った会社が数多くありました。

借りる側もどう考えても今退く状況なのに無理をし続けて引き返せない状況に陥っていきました。

貸すほうも借りるほうも最終的な判断が鈍っていた時代の残念な事例でした。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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投稿者 fp-one : 2006年07月20日 19:36

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